kai8787の日記

編み物と散歩と読書とダイエット

つながること、孤独、腑抜けのいいとこ

ひとりでお気に入りの音楽やラジオを聴きながら編み物するのが好きで、家に閉じこもりがちな秋。

ひとりで居るのが気楽だと思うことと、人に会いたいと思って行動する比率は、98対2くらいじゃないかな。

なんだか年々引きこもってるのに慣れていってる気がするけど、これってまずい?あるいはやばい?

 

エネルギーが枯渇してるのかなぁ。

何に関しても億劫で仕方がない。極端に疲れやすいものだから、家から外に出るのがひと仕事で、ネットで見かけたイベントで興味をそそられるものがあっても、大抵「まっいいか。家に居よう」となる。

 

いつしか「疲れた」「だるい」「めんどくさい」が口癖になってしまった。やっぱりやばい?

 

でも、こういうときに頑張ったりすると落ちるから、だらけてもいいことにしよう。

腑抜けでいいのだ。

そういえば、アグレッシブに生きるのは、諦めたのだし、それのが私らしくいられるよ。

上昇思考とか競争社会から降りることが、私には必要だったのだ。

 

そうは言っても少数派の価値観で生きてるので、ときどき同じような生き方してる人に会いたくなる。

 

自分は自分でいていいって思えるのは、つながりがあってのことなのかもしれない。リアルで具体的な人間関係だけでなく、本とかブログとか映画とかのなかに「いたいた」って思うことだっていいんだよなぁ。

 

力を大幅に抜いて生きてる人って魅力的なんだよね。今の私には。案外難しいものなんですよー、腑抜け状態になるのは。

ぼーっとするのって大切で、その究極が腑抜けなので、もう私には悟りを開いてる人って感じなんです。

 

ピッカピカの10円玉を30円で売ってるおっちゃんが、大阪の新世界にいるって聞いて、私はその世界観にやられちまったよ。

 

ピッカピカのきれいな10円玉って、子供の頃に見つけたらめっちゃワクワクしたもんね。「きっと欲しいやつおんで」とおっちゃんはワクワクして売りに出したんだよ、道端で。

 

なんかさ、つげ義春さんの「無能の人」を思い出しちゃったなぁ。

 

無能の人・日の戯れ (新潮文庫)

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無能の人 [DVD]

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もちっと気楽にー不安が止まらないとき

どうしてかな。余裕が失くなってしまって、一年近くブログを書けなかった。ともかく一日をやり過ごすのにやっとだった。歩くのもしんどくて、何とか出かけてもヘトヘトになって、帰ってから横にならずにはいられなかった。どうしても出かけなければいけないとき以外、家で休んでいる。

 

親が難病になってしまい、進行性の病気なので近い将来介護が必要になることが判明した。新幹線を使えば2時間半で帰れるけれど、気力・体力のない私は1ヶ月に1度帰るのが限度だ。もっと親の具合が悪くなったら、その時には公的支援に頼らざるを得ない。

 

もともと私には将来を先まで考えすぎて落ち込むという得意技があるので、もうバッチリ落ち込んでいる。ただ、この頃、どうしようもなく落ちていく途中で止まることを覚えた。「あっ!また、ぐるぐる思考に陥ってる」って気づけるようになって、そしたら「今は今できることだけ考えよう」と思うこと。そうすると、無闇にエネルギーを消耗しなくて済む。こういうことが当たり前にできている人が多いのかもしれないけど、私にはできてない時期が長くて苦しかった。

 

気づけるようになったのは、友だちの影響だ。その人は、まさしく「今、ここ」の人で、動物的感がある。いつも的を得た意見を言ってくれる大切な友人だ。言いにくいこともズバッと言ってくれるので、「が~ん」となることもあるけど、言われてみればその通りだし、鋭い着眼点であることが多いので、「が~ん」のついでに「なるほど」と納得するのだ。

 

「明日になったらまた状況が変わってるかもしれないし、何年も先のこと考えて悩んでも仕方ないんじゃない」

「その時になってからじゃないと打てない手だってある」

 

長年、後生大事に抱えてきた妄念「今のうちにやっておくべきことを、将来不安要素から逆算して考える」を見事に粉砕してくれた。

 

まだまだ「何とかならぁ~な」とまで達観はできない私だけれど、少しだけ楽になった気がする。とりあえず、ぐるぐる思考になったり抜け出したりはあるけども、今日も何とか無事に終わった。その事に今は感謝しよう。

 

 


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ふるえてるときに

少し元気だった頃の話をしよう。

何人か新しい友人ができた。ちょっとした悩み事や世の中の理不尽さを安心して話し合えるくらいの気の置けない人たちだ。

定期的に会う機会があるので、私はあまりそのありがたみを意識していなかった。日常の当たり前の出来事が実に大切なものであることに気づかず通り過ぎてしまうことはよくある。

私の元気は彼女らのお陰だった。さりげない会話や共有できる関心事、ときには真剣に語り合うことで、私は日々の辛さをなんとか乗り越えて、はりあいを得ていた。

 

しかし、私の症状が悪化して家から出られなくなり、ふさぎこむ日々を過ごすようになり、彼女らと会うことは途絶えた。私から「会いに来て」と言ったら、きっと来てくれただろうけれど、彼女たちはあえて押しかけてくることはしなかった。

 

お互いに踏み込みすぎないくらいの距離感を持っていたのだ。

 

それを友だちがいがないと思う人もいると思う。ただ、私はほっといてくれる彼女たちに感謝こそすれ、寂しいと感じたことはない。

 

最近、読んだ住野よる『君の膵臓をたべたい』は、余命いくばくもないが見た目は元気で明るい女の子とクラスメイトの男の子の物語だ。男の子はふとしたことから彼女の余命を知って【秘密を知ってるクラスメイト】くんになる。

 

彼はその重荷を飄々とかつぐ。素知らぬ顔で彼女とありきたりな高校生の友だちづきあいを続ける。それを、少しクール過ぎると感じる人は多いと思う。けれど私はそんな彼が彼女の抱える恐怖や不安を忘れさせてくれる、かけがえのない存在だと感じた。

 

私にとっての彼女たちと同じく、遠ざかるのではなく、じっとそこにいて、そして声をかければ応えてくれるくらいのさりげなさで付き合ってくれる【仲良し】くん。

 

変わらない日常の大切さがじわじわと感じられる。そう。人生のなかでどうしようもなくショックなことが起きたとき、人は普段の何気ないささいな事を積み重ねることでやり過ごすことができたりする。お皿を洗って元の場所に置くこと。ご飯を食べるときは汁物からという癖。起きたてに手首をぐるぐる回すこと。

 

その一つ一つがふるえている心を支えてくれる大切なものなのだとつくづく思う。そして、主人公の男の子もまたふるえていた。お互いに手を差しのべ合って変わらない日常のなかで、確かな何かを手にしていく。

 

 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

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本をめぐって

  涼しくなって、血圧も100くらいまで回復してきました。ただ、家にばかり居たので、筋肉の衰えははなはだしく、少し歩いては息切れして、どこかに座って休みたいというくらい体力がなくなっています。

  買いたいものがあるのに出かけるのが億劫でついネットに頼ってしまうのです。だけど、例えば本などは、やはりパラパラとめくって試し読みしてから買いたいなと思います。サンプルをダウンロードできたりするけれど、ちょっと短かったりするし、読みたい本がデジタル化されてなかったりもするので。

 

  今、気になっているのは、國分功一郎さんの『中動態の世界』です。少し難しそうなタイトルですが、割りと読みやすいということなので、何か新しい視界が開けるんじゃないかと期待してます。

   私は、こういう本は紙の本で読みたいのです。何度も前に書いてあったことを確かめたり、もう一度読み返してみたい場所がぱっと見つけやすいし、場合によっては線を引いたり、書き込みしたりするかもしれないからです。

 

  神田の昔ながらの古本屋さんに行けていた頃、書き込みのある本があって、私はそれが面白くて好んで買っていました。値段も安かったですし。こんなことを思いながら読んでる人がいるのか、ここが重要だと考える人もいるのだな、なんてなふうに楽しんでいました。

 

  今は図書館の近くに住んでいるので、よく利用していますが、書き込みのある本ばかり集めた図書館なんかあったら、面白いだろうなと思います。あるいは感想ノートつきの本とか。

 

  今日は本を見に出かけたいなぁ。重い腰がくくいと持ち上がりますように。

 


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祭りのあと

全米オープンが終わりました。

なんといっても、大坂なおみさんの優勝がすごかった。異様な雰囲気のなかで、1本1本丁寧にポイントを取っていき、優勝。正直こんなに早く優勝するとは思いませんでした。キーズに逆転負けしたときの大坂さんとは別人かと思うほどのメンタルの強さ。あやかりたい。

錦織圭さんとチリッチの試合も見ごたえ十分。いつもの切れのあるショットにふるえました。ジョコビッチには次の対戦では勝って欲しいなぁ。

今回は準優勝だった車椅子テニスの国枝慎吾さんと上地結衣さん、上地さんの試合は見られなかったけれど、国枝さんの相手はめちゃくちゃ強くて、次回の対戦が楽しみです。

 

全米オープンはなかなかライブで見ることが難しいので、ほとんど録画でしたが随分と楽しませていただきました。

 

今年はグランドスラム終了です。どうやら酷暑も終わりそうでホッとしています。

 

 

 

低血圧に効くものメモ

80くらいの低血圧で不調が続いているので、とうとう病院に行った。服薬中の薬の副作用かもしれないということで、一種類中止することになった。もうずっと飲んでいる薬なので、「ここに来て急に!?」とは思ったけれど、一応試してみよう。酷暑で免疫力が下がっているのかもしれないし。

 

それとちょっと冗談めかしていたけれど、養命酒も飲み始めた。以前より飲みやすくなったように感じ、何だか効きそうな予感。身体に合っているのか、ポカポカする。前に飲んだときは、あまりにも不味くて直ぐ止めてしまったのだが、今回は続きそうだ。

養命酒ってアルコール度数はワインと同じくらいあるとのこと。へぇー。

滋養強壮よろしくお願いします。せめてスーパーに自転車で行けて15分くらい買い物できるくらいまで回復させてください。高望みかな。

 

その他にも、コエンザイムとかチェダーチーズとか朝の塩分補給のための昆布茶とか、低血圧に良いというので取り入れることにした。

 

もう下手な鉄砲を撃ちまくりである。

打ち手は下手なんだけどタマは当たって欲しい。

 

 

 

【第2類医薬品】薬用養命酒 1000mL

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ディアナチュラ コエンザイムQ10 60粒 (30日分)

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生きる意味を失ったら

朝、ぼーっと起きられる幸せ。冷や汗や暗い気持ちでなく。また一日耐えなければとうつむくこともなく。

 

一方で、かつての私がそうであったように(あるいは未来の私がそうなるかもしれない)、生きがいが感じられず試練ばかりが浮かぶ暗黒の朝を迎えている人もいる。

 

そういうとき、何故と問うてもほぼ答は見つからない。それどころか、問えば問うだけ自分を責めさいなむ方向へ傾斜する。「もっと努力すれば」「どうしようもないのだから我慢したら」「自分で選んだことなのだから」「何故生まれてきたの」「何故死んでしまったの」……

 

少し安心・安全な状態でいられる今のうちに、うちひしがれていた頃の私に、そっとささやいてみよう。「充分、努力したし、我慢もしたよ」「道は他にもあるよ」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

生まれてきた貴方と私

おなかから出たかったんだよね

心地よいけれど窮屈になって

広くて明るくて息のできるところへ

 

貴方と出会って

貴方と暮らして

そして

貴方を喪った

 

泣き叫ぶこともできない

“こんなことなら貴方に出会わなければ良かった”

 

いいえ、私から貴方との日常が消えることはない

こんなにも人を愛せたのだ

この愛を育んでくれた貴方に

私は感謝しよう

 

哀しみは去らないけれど

私は私だけを見つめ過ぎず

木や花や風を感じて

暮らしていきましょう

そして

そっと貴方と

 


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