【本の記録・感想】居場所をつくる
今いる場所が終の住まいだと思っていますか。私はそう思うこともあれば、ときどき逃げ出したいという衝動に駆られることがあります。
居場所を少し変えるだけでも、気分はほんのちょっぴり開けてきたりする。お気に入りの場所が身近にあるとしても、もう少し自分の生活圏から離れたところに行きたいなぁと夢想したりして。
そういう、都会に疲れたけど自分の生まれ故郷には帰れないというときにふいに行ける場所があったら、嬉しいなぁ。ちょっとしたゆるい関係の顔見知りがいて、カフェなんかがあって、星空が綺麗に見えるくらいの田舎さ加減で、夜は静かに寛げる。
都会に疲れて何処かに行きたくなったとき、誰も知らないところに一時逃れるより、定期的に帰れる「フルサト」を作ったら、いざというときの安心感がかなりちがってくるでしょうね。
都会か田舎か、0か1かという発想で考える必要はないし、将来何十年にもわたって計画を立てる必要もないと思うのだ。「田舎に完全に定住する(そして骨を埋める)」しか田舎に関わる途がないとなるとそれはあまりにもハードルが高すぎて、なかなかみんな来なくなってしまう(そして過疎化する)。どんな世界でも新規ユーザーに厳しいジャンルは衰退する。そうではなくて、もっとゆるやかにその地域に来たいという人を受け入れて、少しずつ人のネットワークを広げていくこと。それが人の少ない地域をうまく回していくコツだと思う。
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