微妙な感覚の切断
ノートにシャープペンで字を書こうとすると指先に力が入らなくて書けないという現象が起きている。スマホやお箸は持てるのに。一体どうしたものだろうか。
シャープペンを見つめて、これはお箸だと念じてみる。ついでに、ノートを白いご飯だと思って、さぁ食べようと書き始める。と、指先が震えてしまってダメなのだ。
不思議な事があるものである。でも、実は、私にはときどき起こる。学生のころ試験の最中にもなって困ってしまった。それにしても、こんなに頻繁に起こったことはないので、今もちょっぴり困っている。
時間が経てばしびれが取れてくるはずなのだけれど、今回はしぶとい。深層心理とやらで、書くことを拒んでいる?ってことなら、こんな風にスマホは打てないだろう。左手で打ってるからかなぁ。右手だとちょっとホロホロする。ホロホロというのは、足がしびれて直るときの、あのくすぐったいような感覚で、微妙に気持ち悪い。
何か強いストレスが起きたとき、私はうさぎ体質なので全身痺れてしまうのだけれど、今は珈琲を飲みながら寛いでいるところなのだ(ついでに白玉あんみつも食べている)。
何かがコンセントレートしてない。切れている。以前病院にも行ったけれど、わからず仕舞いだった。一番納得した医師の言葉は「病気とは言えないくらいの脆弱なところがあるのでしょう」だった。
私の手くらいは大したことではないのだけれど、こういう境界で起きてることは、人に理解されなくて辛い時がある。例えば、視覚に障害のある人にも色々なタイプがいて、全盲でなく中心部だけ見えない人もいる。もちろん白杖を持つのだけれど、「おまえ見えてるだろ!」と怒られることがあるそうだ。そういうのは、とても辛いと思う。
決めつけは恐ろしく人を傷つけるので気をつけたい(自戒もこめて)。白か黒かじゃなくてグラデーションで物事を捉えるクセをつけるといいのかもしれない。