kai8787の日記

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【編み物エッセイ】友情の始まり


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椿の花巾着できました。花のモチーフを作ってつなげて作ります。花びらにちょっとした工夫があって立体的に見えます。


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赤い椿の花言葉は、「謙虚な美徳」「気取らない魅力」「見栄を張らない」「慎み深い」「高潔な理性」

強い匂いを放たないということで、こういう印象があるのだそうです。散るときにも何だかひっそりと落ちていきますね。


さて、花言葉を使った散文です。タイトルは「友情の始まり」

《どこにでもある街のどこにでもあるパン屋には気取らない魅力があって、見栄を張らず普段着で出入りできる。
ある時ある街でふと入ったパン屋で、私は得難い友人と知り合うことになった。彼は高潔な理性の持ち主でありながら慎み深い人柄で、謙虚な美徳を持つ紳士である。
だから、パン屋で私が支払い金が不足して往生しているときに、知り合いかのようにふるまってくれたのだ。私は礼を言い、自分が売れない脚本家であることを告げた。すると彼は「お時間があれば、ぜひお芝居の話を聞かせてください」と言い、近くのカフェーに誘ったのだ。
実は彼は役者志望であったが、家督を継ぐため断念せざるを得なかったという。私たちは時を忘れて語り合い、3日後に「椿姫」を一緒に観に行く約束をして別れたのだった。》

何となく19世紀のパリが舞台みたいな文章になりました。今日、散歩しながらこの続きはどう展開するかなぁと考えてみたのですが、椿姫を演じた女優がヒロインになって友情か恋かというお話に発展しそうです。あくまで私のただの空想なのですが。

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