惰性OK
よく「毎日惰性で暮らしてる」って嘆いてる人がいて、もっと有意義なことをやりたいという思いがあるんだろうけれど、私は惰性で暮らせるなんてスゴいことだと思う。
顔を洗う、歯を磨く、ご飯を食べる、出かける、お風呂に入る、……。そういう一つひとつが今の私にはとても大変なので、惰性でできちゃう人は健康でエネルギーがあるなぁと思うのがひとつ。
そして、惰性でできること、つまりルーティーンを持っているって、実はそれだけで強みなんじゃなかろうか。
私の友人に、DVから逃れてウィークリーマンションに逃げ込むという体験をした人がいる。彼女は日常を崩さなかった。毎朝同じ時間に起きてシャワーを浴び、朝食をとり、テレビをつけて、歯を磨き、読書をする。午後は昼寝をし、食料を買いに出かけ、夕食を食べて、水割りを飲みながら読書するかテレビを見る。そして決まった時間に就寝する。そういうルーティーンをあえて保ったそうだ。
何か日常とは異なる事件が起きたとしても、ルーティーンをこなしながら、少しずつ日常の自分を保ったり取り戻していくことができる。それは、とても大事なことだと思う。「習慣は何よりも感覚を鈍らせる」というセリフが今読んでいる本に引用されていたのだが、習慣は何よりも感覚を整える、とも言えるのではなかろうか。
私はなかなかルーティーンが組めない。昨日と違って今日できることをやっていくしかない。そう、毎朝、今日できることを見つけて優先順位をつけるのが私の小さな習慣だ。
それでも、3月に入ってだいぶ出来ることが増えてきた。嬉しいな。そんな大したことでは全然ないのだけれど、できるとやっぱり「良かった」って思う。
惰性でできるようになるまで回復できたらいいな。だんだん暖かくなるように、少しずつ少しずつ。
体調が良い日が段々増えているのは間違いないのだから、後は無理してまた寝込まないようにしようと思う。