ふさぐとふさぎこむ
自分の中に魔物がいて、人から言われた嫌なことをどんどんどんどん拡大していくときがある。友だちが「なんでそんなに自分を責めるの?」って聞く。なんでだろう?性格?「相手のこと『あほ』っとか『こういうこというやな奴』とか思ってほっとけばいいのに」
私がいけなかったのかな、反省しなきゃならないところあるかなって思うのは悪いことじゃない。だけど、友だちは私のはやり過ぎだと言う。ずっとトゲみたいに刺さってじくじく痛んで、何をしててもひっかかっている。だから、きっと友だちを心配なんだろう。
切り替えや放っておくことをうまくできるようになれば、もう少し生き易くなるのにな。
魔物は大人しくしてくれない。どうやったら、静まってくれるのかなぁって色々試してみた。好きなものを食べた。公園に日向ぼっこに行った。コミカルな本を手に取って読んだ。好きな人たちに囲まれて和んでいるときのことを想像してみた。お酒も少し飲んでみた。
でもまだダメ。
そんなとき皆どうしてるんだろう?
ただ、昨日より少し軽くなったような気がする。なんだかね、傷つくのは自分の皮膚が弱いせいだって思ったの。皮膚が弱いのは仕方がないことなんだよね。強くて跳ね返す弾力のある皮膚に生まれたかったけど、そうじゃなかっただけなんだ。
そんで、ときどき、その弱い皮膚がもっと調子悪くて破れやすくなるときがあって、いつも以上に「がーん」てなるときがあって、それが今なんじゃないかって思った。だから、友だちが自分を責めるのやめなっていうんだね、きっと。
魔物が暴れているのに、自分じゃ気づけなかった。それでも、辛いって言える友だちがいて良かった。正直に辛いって言えて良かった。
弱音って、本当に小さな傷つきやすい声だから、他の人には聞き取りにくいし、聞く方は疲れるだろうね。聞いてくれて(読んでくれて)ありがとう。