軽い読み物が欲しいときもある
家族にも色々ある。関係がこじれているレベルも虐待からささいなケンカまであって、「家族は助け合わなきゃ」というのは正しいようで微妙な言い方だと思う。
有川浩『フリーター、家を買う』は就活や家族関係の修復、助け合いをテーマとした物語。
主人公の誠治は新卒採用された会社を3ヶ月で辞めてしまう。実家で暮らしているのでアルバイトで食いつなぎつつ就活するがなかなかうまく行かない。
一方、大人しい母の様子がおかしいことに気づいたときには、すでに遅く、母は重篤な鬱病と不安障害に陥っていた。姉から母が長年に渡って近所からのいじめにあっていたことを聞いた誠治は一念発起し、母のために動き出す。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/02
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ドラマの台本を読んでいるようにすいすい読める。あらら、嵐の二宮和也主演でドラマ化もされてるとのこと。って私、うっすら思い出したけどこのドラマ、一回分見たことがあるかも。道理で聞き覚えがあると思った。
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
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有川浩って、「ひろ」って読んで女性なんだ。ライトノベルからスタートした作家さんなのですね。それでかな、とても読み易かった。他には『図書館戦争』とか『三匹のおっさん』とか書いている。
自衛隊をテーマにした三部作もあるんだぁ。男性作家に間違われるのもちとわかる。
人間の深い闇とかを抉るような重厚感はないけれど、ささっと楽しむのにはうってつけの作品だった。