誰かに話したいのに相手がいないとき
何事かが起こって不安だったり、悲しかったり、頭にきたり、愚痴りたいときに、聞いてくれる相手がいないときがある。
例えば、友人が第三者のあるエピソードを話したあと「聞かなかったことにして」と言ったとする。
聞かなかったことにするのは構わない。そういうとき、私は忘れるように努める。
しかし、その友人が別の日に私に喋ったと他の人に言ったりして、私はむかっとする。私に「聞かなかったことにして」と頼むなら、自分も言わなかったことにして欲しい。何なんだよーと小さく憤慨して、ちょっと誰かに話して同意を求めたくなったりする。
でも、気の小さい私は誰にも喋れない。あーあとため息をついて、困ったもんだなと思いながら気持ちをなだめていくんである。
ときどき、トイレで「まったく」とか「ほんとにもう」とか、一言つぶやきながら。
「王さまの耳はロバの耳」的な行為を繰り返しているうちに、どうでも良くなったり、あるいは、友人に「私に話したということを他の人に言って欲しくない」とはっきりと伝えたりする。
本人に聞いた訳でもない話をネタにする趣味はないので、私はその手の会話には加わりたくないんである。
誰かに打ち明けられた話を自分だけでは堪えきれず、つい人に話してしまい後悔する、というのも人間的なのだがなぁ。
話せないとストレスがたまるのはわかるんだけどなぁ。
まぁ、私みたいな奴に話したのが運のつきだよ。ごめんよ、乗れなくて。