kai8787の日記

編み物と散歩と読書とうさぎさん ̄(=∵=) ̄

花言葉の物語~ハナニラ

久しぶりの散歩の途中で、斜面に咲くハナニラの群生を見つけました。ハナニラはとても可憐で透き通るような花の白が清楚だなと思いました。

でも、ハナニラ花言葉は、悲しい別れ、耐える愛、卑劣、恨み、星に願いを。なかなか凄いラインナップですね。

この花言葉を使って物語を書いてみます。

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あの人とつき合い始めて、もう3年になります。お互い仕事も忙しくなかなか会えませんが、頻繁にLINEでやりとりしてるので寂しくはありませんでした。

彼は取引先の営業マンで、私の会社にもよく出入りしており、そんなときは二人にしかわからないサインで合図しあうのです。今夜デートできるかどうか確かめ合うのにもドキドキしていました。

ある日、資料を届けに彼の会社まで行くことになり、私はウキウキして電車に乗りました。築地駅から少し歩いたところにある彼の会社の前にはちょっとした遊歩道があって、私の背の高さほどの植え込みが迷路のようになっていました。

広い真っ直ぐな車道脇の歩道もあるのですが、私はそのくねくねした遊歩道を歩くのが好きでした。

ふと、聞き覚えのある声が後ろから聞こえてきました。あの人です。かわいがってる後輩の清水さんと一緒に会社に帰るところみたいで、私と緑のカーテンを隔てて並んで歩くような形になりました。

「先輩んとこ、今度2人目いつ生まれるんでしたっけ?」
「あぁ、あと一ヶ月きった」
「楽しみですね」
「まあな」

今のは聞き間違い、それとも人違い、そう、そんなはずがない。彼に家庭があるだなんて。あまりのことに驚いて立ち止まっていた私は、急いで緑道を抜け、彼らに追いつきました。

彼でした。振り向いた彼の顔に怯えたような陰をみとめて私は悟りました。私は騙されていたのです。手をぎゅっと握ってわなわな震える私に、彼は何事もなかったかのように接しました。いつものように他人行儀に。

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一人になった私は、彼の卑劣を恨みに思うより、悲しい別れの予感にたじろいている自分を知って驚きました。。

「私、別れたくないの」

そうつぶやいてみると、そこには耐える愛が横たわっています。<別れるか耐え忍ぶかソレガ問題ダ>、他人事のようにそんな文句が頭に浮かびました。まさか自分がこんな状況になるなんて、3年もまるで気づかなかったなんて、現実のこととはとても思えなかったんです。

「会いたい」「説明させてくれ」
あの人からのLINEが現実をつきつけてきます。私はスマホを裏返して夜空を見上げました。星に願いをかけられるものなら、私は今日を忘れたい。あの人の不実をきれいさっぱり流してしまいたい。



今日もあの人はさりげなくサインを送ってきます。私は立ち上がってひっぱたく代わりに、星に新たな願いをかけました。




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