粗い言葉のなかをとぼとぼ生きる
ストレスがかかったり疲れが閾値を越えると身体が痺れて力がうまく伝わらなくなってしまう。閾値がこのところ下がり気味で、すぐにふるふるしてしまうので困っている。
精神的なものと、病気とは言えないくらいの神経回路の弱さが重なって起きているんだろうとドクターからは言われている。
ともかく、ゆっくり動いて早めに休むようにしないといけない。めんどくさいけど、この自分とつき合っていかないと。
怒鳴り声や人をけなしたり蔑んだりする言葉も苦手だ。つい最近もそういう場面に出くわして背骨がずんと重くなって、静かなところで横たわらないといけなくなった。
心がすくんでいる私に、友だちが優しい言葉をかけてくれた。ただ「大好きだよ」と言ってくれたのだ。そしたら身体がぽかぽかになってほどけていった。
私の周りには心が穏やかで気持ちの優しい人がいっぱいいるんだ。そう思ったら、何だか勇気がわいてきた。嫌な言葉をぶつけてくる人がたまーにいるけど、マイナス感情に引きずられないようにしよう。
落ち込みそうになったら、日常を大切にして丁寧に生きよう。暮らしで私を包んで小さな幸せを噛みしめよう。
言葉で傷つけられても、言葉で救われる。人間て何てやっかいで面白い生きものなんだろう。
私は私をほどこう。
あなたが遠ざかって消えてしまったので
私は
私を
ゆっくり ほどいていく
見る影もなく
ふるふるになったかさぶたを
丁寧にはがしていく
まだ早い
気がする
しばらく欲望を放ったらかして
落ちていくことにしよう
いなくなっていくものたちの
影を
見つめるまなざしが和らぐように
その先の
つーんとした未来の香りが漂う
ぐるぐる思考に落ちそうなとき
めまいや立ちくらみが改善し、身体にも力が入るようになってきたけれど、気分の落ち込みはさらにひどくなり、なかなか集中力が保てなくなっていった。
本を読もうとしても長続きせずじっとしていられない。仕方がないので散歩に出かけても、イライラが頭をもたげて楽しめない。心のエネルギーが足りない。
ついネガティブなことばかり考えてしまう。消え入りたいような気持ちになる。焦って結論を出したくなる。友人たちから遠ざかりたくなる。人に会いたくない。
人のいないところを求めて歩いている。
いつか、この圧迫された暗い道を抜けて、笑い合え助け合う関係に戻れるのだろうか。
全てに嫌気がさして、カチカチの心を抱えて、仲間と一緒に登っていた山道から、自分だけリタイアして逃げ出したい衝動。
ただ一人で静かにしていたい。交流を拒否する気持ち。
この私は間違いなく私なのだけれど、かなり特異な私。本質ではない。いっぱいいっぱいでまるで余裕がない私。
落ち着いた状態を取り戻すまで、獰猛な私を何とか抑えておかなければならない。爆発しないように、煮詰まらないように、散歩することでガス抜きをしていくしかない。
身体を疲れさせて、睡眠が深くなるようにすること、いっぱい食べて栄養をとること。私が一番やらなくちゃならないのはその2つだ。
余計なことは考えまい。
太陽と風に刺激を受ける
久しぶりに外に出て散歩した。まだ息切れするけど、やっぱり風が気持ちいい。少し歩いては休みを繰り返して1時間くらい外を楽しんだ。
そして夕食は焼き肉にする。ともかくスタミナ重視で食べる。体重がちょっとくらい増えても気にしないことにする。何だかんだ言っても体調最優先だ。ダイエットはしばらくお休みである。
一応当初の目標だった体重にあと1Kgになったので、これを少しの間キープして、また作戦を練り直すことにする。50日で3.5Kgの減量成功ということで一旦終了。
そんなに無茶な減量ペースではなかったはずなのだけど、体調を崩してしまった。私の身体にはそれでも負担が大きかったのだろう。1ヶ月で2Kgペースは速すぎるということなので、1ヶ月で1Kgくらいにした方が良いかな。
どちらにしろ、もう少し摂取カロリーを増やそう。リバウンドは嫌だけど、少し動けるようになったら、運動量を増やすことができるのだから、慌てず騒がず回復を優先しよう。
少年の夢と現実とはるかな記憶の残滓
ブログ拝読中の高岡ヨシさんの『五厘クラブ』を読んだ。主人公で語り手の「オレ(タカクラ)」の試練と成長を縦糸に、一緒に遊んでいた少年時代の友だち達との交流を横糸に、織り成される物語。
少年の頃の友情における心の襞が懐かしさを伴って胸に込み上げてくる。タカクラが試練を孤独に受け止め堪える気持ちがひしひしとわかる。助けを求めようと思えば、タカクラには相手がたくさんいるのに、矜恃と尊厳とプライドでがんじがらめになる、その苦しさははかりしれない。
私も幼い頃、暗いどんよりとした穴に落ちかけていた。そっちの方向に行けば、穴に吸い込まれるとわかっていても、足が向かってしまう恐ろしさがあるのを知っている。
たまたま私は偶然が重なって、穴に引きづり込まれることはなかった。タカクラはいったん穴に落ちる。そしてそこで苦しみもがく。必死にもがき続ける。そこに救いがあるのかは、是非本編を読んでみて欲しい。
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エピソードが豊富で一気に読めた。『五厘クラブ』のスピンオフのショートストーリーが読める、高岡ヨシさん (id:yoshitakaoka) のブログもお薦めです。