たんたんと進む恋の行方
娚っていう字は「めおと」と読むらしい。男と女の出会いには劇的なものもあれば何気ないものある。恋にしたってシーソーゲームみたいなものから、静かに進行していくものまで多種多様だ。
榮倉奈々と豊川悦司主演の『娚の一生』は後者の恋模様を描いている。田舎の風景が美しい。主人公つぐみは都会の生活ー特に不倫に疲れ、祖母の家で暮らしていた。祖母の葬式が一段落したところで、「祖母から離れの鍵を預かった」という大学教授・海江田が現れる。
つぐみは海江田に反発しながらも、甲斐甲斐しくの食事の仕度や洗濯をしたりする。やがて海江田から「恋愛してみないか」と言われて戸惑うつぐみだったが……。

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うーん。榮倉奈々ちゃんにもう少し色気が欲しかったかなぁ。それと、男女の関係がちょっと昭和な感じ。これはとても男目線の展開な気がする。けど、原作は西炯子という女性の漫画家の手によるものだ。

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映画と原作は別物なのだろう。でも、海江田のぶっきらぼうな愛情表現が何だか懐かしかった。
ところで、ティーンエイジャーの頃は、運命的な恋とかドラマチックな展開とかに憧れていたけれど、今は静かに育んでいく恋というのも妙味があっていいんじゃないかと思っている。
バーンと告白するんじゃなくて、何となく伝わる恋ごころ。微妙なニュアンス、さりげないしぐさで愛を語る。大人の恋。単細胞な私には無理かなー。