kai8787の日記

編み物と散歩と読書とダイエット

蒼い森のなかで憩う

ときどき、人混みの中でひどく孤独を感じていたたまれずにひとしきり部屋に籠ることがある。そういう時は自分とかけ離れた世界に飛び込みたくなって集中的に読書をする。二転三転する物語ではなくて、静物画のような物語を欲しているのだ。宮下奈都『羊と鋼…

春の兆し

昨日は近くの広い公園に出かけられた。梅の花が良い香りを放っている足下に福寿草が咲いていた。お日さまに照らされて黄金色に輝いている。もうすぐ春が来る。待ち遠しいなぁ。 春になったら、毎年、少しは体調が良くなる。そしたらまた、ボランティアが始め…

プレゼントーより良い依存関係の模索

うさぎさんの砂時計をもらった。前から砂時計が欲しかったのでとても嬉しい。しかも、大好きなうさぎさんがいて、とてもかわいい。砂時計はお茶をいれるときに使う予定です。母からも荷物が届いた。暖かそうなマフラーとブランケット、そして大根ハチミツ飴…

物語ーイマジネーション

どんな職業でもそうだと思うが、30年以上も続けていれば一家言あるわけで、村上春樹さんも割りと赤裸々に小説家という仕事について語っている。村上春樹『職業としての小説家』 ≪内容≫ 小説家は寛容な人種なのか 小説家になった頃 文学賞について オリジナリ…

【編み物エッセイ】友情の始まり

椿の花巾着できました。花のモチーフを作ってつなげて作ります。花びらにちょっとした工夫があって立体的に見えます。 赤い椿の花言葉は、「謙虚な美徳」「気取らない魅力」「見栄を張らない」「慎み深い」「高潔な理性」強い匂いを放たないということで、こ…

散歩の記録 その3

天気の良い日とか、ともかく一日に一度は外に出たいと思っている。今日も体調があまり良くなくてドアを出るまで時間がかかったけれど、ゆっくりゆっくり歩き出したら、空の青さがとても気持ちよくて、がんばって外に出てきて良かったなぁと思った。いつもの…

恋の話

今は激しい恋よりも静かな恋がしたいな。別に忍ぶ恋というわけじゃなくて、ぼっと燃え上がるのでなく、穏やかな光のような淡い恋。奪うんじゃなくて、そっと寄り添って歩き、何も話さなくてもずっと二人でいられるような恋。胸のなかにほんわか暖かいものが…

幸福って何?

『幸福な王子』は子どものころ絵本では読んだことがあったけれど、文字だけで読むのは初めてだ(『幸福の王子』という訳もありますね)。今回、読み返したのは、一つには作者のオスカー・ワイルドの厳しい生涯を知ってからだと、また別の感慨があるのかなぁ…

ゆるくつながる

pha『持たない幸福論』読了。毎日ぎゅうぎゅうの通勤電車で通い、9時から5時まで働いてまた満員電車で家にたどり着くことが、以前は私の「普通」だった。けれど、今となっては彼ら彼女らはスーパーな存在だ。私にはやろうとしても無理だとわかっているから…

【編み物エッセイ】 移ろう気持ち~告白

紫陽花の花巾着を編みました。紫陽花は季節外れですが、手もとにあったキットで作りました。緑が抹茶のように渋くて気に入っています。紫陽花の花言葉は有名な「移り気」ですが、青い紫陽花だと「冷淡、無情、高慢、辛抱強い愛情、あなたは美しいが冷淡だ」…

「できない」を分解してみる

何かができなくて辛いと思ったら、まずは「それって本当に必要なこと?」と考えるのが第一段階として、第二段階はその「できない」を細かく分けて検討してみるといい。 例えば、お風呂に入る元気がなくて一週間くらい経っている場合を考えてみよう。そりゃあ…

ブログ初心者1ヶ月目に気づく

こんなに便利なものはないということを発見したので、メモしておこう。ブログやってると、何かとググることができるのだ(知ってる人はごめんなさい)。例えば、[kai8787 村上春樹] と入力すると、自分の書いた村上春樹関連の記事がヒットしちゃうのである。…

冬眠人間

あんまり人に会わないでいるのもどうかと思い、今日は(もう昨日か)がんばって、とある集まりに出かけた。やっぱり一時間くらいで、ヘトヘトに疲れてしまう。人と話すって(主に聞いてる方だったのだが)、何てエネルギーのいることなんだろう。中座して1…

【本の記録・感想】欠落と再生

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』読了。ごく親しい間柄だと思っていた相手からの突然の拒絶は、今までの自分が崩壊するんじゃないかというくらいショックな体験だろう。しかも、その理由が明らかにされないままであれば、ボディーブロ…

編み物その5 ネックウォーマー

余り糸でネックウォーマーを編みました。以前Eテレの「素敵にハンドメイド」で編み物作家・広瀬光治さんが紹介していたものを少し変えてみました。こういう単純作業でいい編み物をしていると、自然と気持ちがゆったりしてきます。どういうわけか最近一つの…

微妙な感覚の切断

ノートにシャープペンで字を書こうとすると指先に力が入らなくて書けないという現象が起きている。スマホやお箸は持てるのに。一体どうしたものだろうか。シャープペンを見つめて、これはお箸だと念じてみる。ついでに、ノートを白いご飯だと思って、さぁ食…

【本の記録・感想】居場所をつくる

今いる場所が終の住まいだと思っていますか。私はそう思うこともあれば、ときどき逃げ出したいという衝動に駆られることがあります。居場所を少し変えるだけでも、気分はほんのちょっぴり開けてきたりする。お気に入りの場所が身近にあるとしても、もう少し…

独りを感じて

今日は昨日よりもっと風が強くて、玄関を出た時もう出かけるのを止めようかと思ったくらいだった。それでも図書館に行きたかったので、がんばって歩きだした。あんまりすごい風なので、図書館の帰りにファミレスに逃げ込んだのだが、そこで珍しい体験をした…

風の散歩

今日は風の強い日で、久しぶりの散歩だったけれど、ちょっとしんどかったです。歩くって実はとても大変なことですね。小川の水が少な目で、カルガモさんたちもお腹がついしまいそうでした。世の中甘くないよねーなどと勝手に共感。雲が早くてお日様が出たり…

柔らかく生きたい。

頑なに守るのではなく、柔らかく降りていきたい。誰かのせいにして叫ぶのではなく、つぶやきながら微笑んでいたい。そんな私は夢追い人と言われるだろうか。 ただ私はよく知らない絶対者より、手の届く身近な人々と優しく交わって生きていきたい。睨むのでは…

【本の記録・感想】ふと再会してみたくなる

久しぶりに村上春樹の小説を読もうかと思う。過去、集中的に何度も繰返し読んでいた時期があったけれど、ある時からパタッと読まなくなった。村上の翻訳書『キャッチャー・イン・ザ・ライ』が原因だ。本屋で手に取って最初の1ページを読んだところで置いて…

わからないことは、しばらく流す

日本ブログ村に参加してみました。 よくわからなーい。というのが第一印象。 はたして、ブログパーツの設置はうまくいっているのか? トラックバックって何? どうやったら、自分の好みのブログが見つかるの? ブログ村で自分のブログの記事をどうやって見つ…

編み物 その4 カラーのブローチ

カラーのブローチができました。カラーは透明な花瓶に生けてあるのが素敵ですね。 花言葉は、華麗なる美、しとやかな乙女、清浄なのだそうです。何だか「華麗」だけ違和感があるなぁ。質素の方があってるような気がします。 今日はぽかぽか陽気で、少し外出…

【本の記録・感想】ゆるやかな仕事

私はいわゆる賃労働はしていない。体調が良かったり悪かったりするので、定期的に就業するのは難しい。ボランティアはやっているけど、「具合が悪くて休んでもバックアップするよ」と言ってくれる仲間がほとんどなので、お陰様で何とか続けられている。有難…

小さいけれど確かな喜び

何かに迷って決めかねている時(今の私がまさしくそうなのだが)、自分で積極的に決めて進むというのがスッキリしていいのだろうけれども、そうじゃない解決法もあるのじゃなかろうか。 様々な問いを自分にしてみてもハッキリと決められないときは、成り行き…

【本の記録・感想】記憶の遠景

誰にでも思い出したくない過去はある。それが吐き気やめまいを伴うようなトラウマだということもあるだろう。起こった事実は変えられないが、その解釈は時が経つにつれ変容していく。 トラウマ体験を昔の嫌なことの1つとして〈過去の引き出し〉にしまえるよ…

妄想旅行

今日は一日臥せっていた。天井を見ながら、電車に揺られて旅をすることを夢見た。 - 海辺を走る電車で駅弁を食べながら、今日泊まる宿をスマホで探して、適当な駅で降りる。1人で街を少し歩いて、見覚えのない喫茶店でぼんやりする。少し寂しさを感じて、本…

編み物 その3

お友だちの誕生日プレゼントのために、ベストを編みました。 手作りのプレゼントって嫌われがちですが、これは本から友だちに選んでもらい、色の指定もしてもらいました。体調の様子をみながら一ヶ月かかりましたが、ようやく完成です。 誕生日に間に合って…

期待されるということ

人に期待を寄せられたとき、素直に張り切ってがんばれるときと、プレッシャーに感じて負担に思うときがある。 信頼してくれた相手に応えたいと、与えられた課題を果たせば達成感が得られ自信につながる。 けれど、課題が自分にとって難しく感じてどう解きほ…

夜に 降ってきた散文

私は君の言葉を捉えようとするのだけれど、君は背中を丸めて黙り込んでいる。どこに行ってしまったのか、君の言葉は。ひっそりと奥底にしまい込まれてしまったのだろうか。 蝶の死骸に私はおののくーー君の言葉が永遠に失われてしまったのかと。けれど一方で…